翻訳記事

【翻訳記事①】ライプツィヒ対フランクフルト~シュピールフェアラーゲルングより~

はーい。今回から自分のドイツ語の勉強とサッカーの勉強を兼ねて、ドイツのサッカー分析サイト、Spielverlagerung(シュピールフェアラーゲルング)より、一記事を訳していきたいと思います。今回は、この記事を書いたConstantin Ecknerさんから翻訳して載せても良いと許可を頂けたため翻訳させていただきます。ありがとうございます。ドイツ語訳で何かおかしなところがありましたらご指摘いただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

週一ぐらいのペースで面白い記事などがあれば、自分の勉強もかねて訳してみたいと思います。

 

本日、翻訳する記事はこちら
ライプツィヒVSフランクフルト~平凡なライプツィヒがタフなフランクフルトを倒す~

【ブンデスリーガ第二節】ライプツィヒが強豪フランクフルトに危なげなく2-1で勝利した。この試合では複数回お互いがゲームの主導権を握り、握られるシーンがあった。なぜそうなったのかを見てみたいと思う。

(画像はSpielverlagerung.deより引用)

Ausgangslage 初めに直訳すると初期の状況

ヨーロッパリーグ予備予選後の、この試合に向けてフランクフルトのアディ・ヒュッター監督は、数名の選手とフォーメーションを変更した。 ※アンテ・レビッチとミヤト・ガチノビッチは怪我のためメンバー外となった。それに加えてヒュッター監督はいつもの2人のセカンドトップ(2人のトップ下)を置く5-3-2(3-1-4-2)の逆三角形の中盤を、鎌田大地選手をトップ下に置く正三角形の中盤に変更した。

※アンテ・レビッチ選手は9月2日にACミランに期限付き移籍

それに対してライプツィヒは、ケビン・カンプルに代わってクリストファー・エンクンクを起用した以外は、ほとんど開幕戦と同じような配置を取った。

ユリアン・ナーゲルスマンはさっそく自身の哲学でもある3-3-2-2(5-3-2)を用いた。その際ナーゲルスマン監督の戦術は特殊なため、ポジション名で選手を説明することが非常に難しいことも付け加えておきたい。

 

ライプツィヒのハイブリッドフォーメーション

エンクンクと中盤で組むマルセル・サビツァーは いくつかの  から複数の役割を果たした。特に、マルセル・サビツァーは繰り返し右のハーフスペースと右の大外のレーン間を行ったり来たりしたのに対して、エンクンクは少し低めのポジションを取ったり、時々、アンカーのスペースに顔を出したりもした。更に、彼は左のウイング(左の大外のレーン)のポジションにも再々現れた。

前節のユニオン・ベルリン戦ではエンクンクではなくケビン・カンプルがスタメンだったが、カンプルは しばしば左WBのマルセル・ハルステンベルクが前に上がった時のバランスを取るためにそのスペースに落ちることが多かった。それに対して、エンクンクはFWのティモ・ヴェルナーをアシストする為に、ハルステンベルクと一緒に左サイドを攻略しようとした。

ライプツィヒのビルドアップとフランクフルトのプレッシャー

前に前にと進むライプツィヒの2人のトップ下の影響でライプツィヒのビルドアップは難しくなった。ライプツィヒは3センターバック+1アンカーでひし形を作り、4対3の状況を作り出しビルドアップの出口を見つけようとした。しかし、フランクフルトも数的不利だからといってライプツィヒに簡単にビルドアップをさせる訳はなく、フランクフルトの2トップ ゴンサロ・パシエンシアとデヤン・ヨヴェリッチは3センターバックの間に立ち、3センターバックの真ん中のイブラヒマ・コナテからのダイアゴナルのパスコースを上手く牽制することに成功した。

フランクフルトの失点と撤退

興味深いことに、似たようなフォーメーションを採用したフランクフルトだが、ビルドアップ時では、違った戦術的アプローチを選択した。

フランクフルトの3センターバックは大きく広がり、そして最初の30分は特に右センターバックのダビド・アブラームがビルドアップ時に、繰り返しタッチラインまで広がり、さらに真ん中の長谷部誠選手と左センターバックのエヴァン・エンディッカより高い位置を取ることで左右非対称を利用してボールを前進させようとした。

それに対してライプツィヒはティモ・ヴェルナーとユスフ・ポールセンの二人だけで行かせた為、長谷部選手とエンディッカにはプレッシャーをかける事は出来たが、アブラームをティモ・ヴェルナーが自身のDeckungsschatten(日本語で言うならカバーシャドウ?)に置くことが出来た時以外は、アブラームはいつもフリーでプレーが出来るような状態であった。

第2ゾーン(中盤のエリア)では、ライプツィヒは前線と同様にインテンシティーは違えど、個人個人(バラバラ・緩い?)がマークを受け持つ、いわゆるマンマーク採用していた。

それに加えて、アブラームがビルドアップ時のポジションを下げ、フランクフルトがクラシカルな3ラインでボールを前進させようとするまでは、エンクンクはアブラームへのプレッシャーをより多く行っていた。

(画像はSpielverlagerung.deより引用)

このライプツィヒの緩いマークと部分的に見せたインテンシティーの高いプレッシングは、その都度、同じ様な結果(ビルドアップの流れ)をもたらした。 2トップがビルドアップの出発点を上手くブロック出来なかった時は、フランクフルトは何回も真ん中を上手く使いスムーズにファーストプレッシングを開放していった。ティモ・ヴェルナーがコーナーから先制点を決めたことによって、前半終了時にはライプツィヒの前からのプレッシャーは減っていった。

 

しかし、このライプツィヒのプレッシャーのかけ方の違いには以下のようなメリットもあった。

ティモ・ヴェルナーとユフス・ポールセンは、自分たちの後ろに構える2ボランチ、例えば、フランクフルトの一番の司令塔(攻撃を司る)であるローデをほとんど無効化することに成功しただけでなく、長谷部選手とエンディッカへのバックパスに対して、まるでプレッシャーをかけるためのブロックが出来ていたかのように、より早くプレッシャーをかける事が出来た。

マルセル・サビツァーとエンクンクのポジショニングとこの様なプレッシャーのかけ方は、アンカーのディエゴ・デンメを中央に置くことが出来、そしてフランクフルトのビルドアップの最初のパスのほとんどを外に逃がさせただけでなく、サイドの選手を外に外にプレーさせることによって、フランクフルトの強力2ボランチを避けることことが出来た。

前半はナーゲルスマン監督が求めるようなインテンシティでプレー出来なかったため、フランクフルトがボールを握ることが可能になっていた。

後半戦

後半に向けてライプツィヒは、ディエゴ・デンメに代えてをコンラッド・ライマーを投入した。しかし、ライプツィヒのビルドアップは後半に入り、ますます不利な台形型の3-3-4のような形で行われ、この形はライプツィヒのビルドアップをスムーズにさせれなかったというよりは、むしろより不安定にさせた。それに対してフランクフルトは、前半の主導権をすぐに再び取り戻し、前半よりもライプツィヒを押し込むことに成功した。

フランクフルトの2人のWB エリック・デュルムとフィリップ・コスティッチの縦への速い推進力のある攻撃は、ライプツィヒのWBマルセル・ハルステンベルクとルーカス・クロスターマンをオフサイドラインの近くまで撤退させ、ライプツィヒの守備時のフォーメーションを5-3-2に変更させた。この恩恵を受けたのが、この試合消されていたローデであった。この変化によって、ローデは徐々にプレー機会を増やし、フランクフルトの攻撃を彼のパスやランニングによって、活性化させた。 ナーゲルスマンはそれに対してエンクンクに代わってエミル・フォルスベリを投入することで対応しようとした。

 

 

※日本語訳にするとあんまりしっくりこなかったので下線部の直訳も載せておきます。

この5-3-2の変更は、ローデが試合を徐々に奪い取るために、そしてフランクフルトの攻撃を彼のパスやランニングで指揮する為に完璧な前提条件であった。

 

ライプツィヒは後半半ばまで、フランクフルトにどんどん押し込まれていたが、後半70分過ぎ辺りに、どのようにすればフランクフルトを外に押し出せるかに気付いた(外に押し出していくことに成功した)。これは確かに中盤の中心選手であるローデの交代(後半77分に交代)と、フランクフルトが全体的に左サイドの10番コスティッチに偏った攻撃による影響が大きかった。

センターライン付近での球際で勝った流れからポールセンの素晴らしいゴールが決まって2-0。終了間際にフランクフルトも1点返したが、2点目のゴールで試合はほぼ決まってしまった。フランクフルトは良いプレーをしていたが試合には敗れた。

総括

タイトルで述べたように、この試合では”平凡”なライプツィヒであった。過去数年のライプツィヒはもっと極端に高いインテンシティのプレッシングと、最後の所での守備の脆さが目立っていたが、このプレイスタイルの変化は最終的には、よりコンスタントに結果を出す事に繋がるだろう。ただ、ゲームコントロールのいくつかのフェーズ(相手に適した中盤でのプレッシャーのかけ方)では、まだ足りない部分があるだろう。しかし、まだシーズンが始まって一週間しか経っていないため、ライプツィヒが、”インテンシティ”に関して言えば、どこまで進化させることが出来るかはまだ分からない。

フランクフルトに関して言えば、今回のパフォーマンスに満足することが出来るだろう。複数の選手が入れ替わっても、※矛盾(※ここは直訳です)があっても、対戦相手はフランクフルトを決して簡単には倒せないだろう。更に、対戦相手は、フランクフルトはいつでも試合に戻ってくることを見込まなければいけないだろう。

ローデが90分プレーし続けることが出来ないことや、鎌田選手がトップ下として、まだいくつかの正しい判断を欠いているという事は、これから確実に修正することが出来るだろう。

(原文:Constantin Eckner 訳:大野 嵩仁)

 

ここまでが、今回の記事の意訳になります。自分自身のドイツ語の能力的な問題もあり、上手く訳せていないかもしれませんが、そこはご了承ください。ドイツ語から日本語へ直訳すると、変な日本語になるため意訳をしましたが、もし間違いがあればご指摘いただけると助かります。

この記事はブンデスリーガ第二節の試合について書いてありますが、現在第六節まで消化してライプツィヒが勝ち点13で二位、フランクフルトは順位は9位ですが首位と勝ち点4差と良い位置につけています。この二つのチームが今後どうなるのか非常に楽しみです。

Constantin EcknerさんのTwitterアカウントはこちら

@cc_eckner

原文はこちら

Moderate Leipziger besiegen zähe Frankfurter