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6000円と5000万ガチャと大学生活の後悔

はーい。今回の台風についてドイツでもニュースに取り上げられていました。自分が直接的に出来ることはほぼ無く祈ることしかできませんが皆さんの無事を心からお祈りしています。

 

さて、ドイツに来て訳一年と7か月が経ち、先週からついにケルン体育大学での授業が始まりました。ケルン体育大学に正規入学出来た喜びに浸る間もなく、あっという間に一週間が過ぎ去りました。

一週間が過ぎた今、感じることは 自分のドイツ語力の未熟さへの絶望とやっていけるのかという莫大な不安と、これからの自分への期待とこの先の自分はどうなっているんだろうという楽しみと、対極にある感情が両方とも自分の心の中にある不思議な感じです。

この不安はは小学校2年生の時の家までへの5分の道のりを我慢して、家でうんこするか登下校の班のみんなを待たせてまで学校でうんこするかで、家でうんこするを選択したときのあの時の不安と同レベルと言われています。

今回は、人生で2度目の大学生になる珍しいチャンスを得たのと、自分が教育実習で担当させてもらえた最高にかわいい子達が今年大学受験ということで、これからの自分への決意と、自分が大学生活で後悔していることから彼らが同じ後悔をせずに、最高に充実した大学生活を送って欲しいなと思い、僕が大学生活で後悔していること、もっと言うと勉強の大切さに気付けなかった最初の3年間の後悔について書きたいと思います。

 

僕、世間一般で言ういわゆるFラン大学に行きました。

 

初め言っておきますが僕は、本当に日本で城西国際大学に行けて良かったと思っています。この大学に行かなかったら僕は間違いなくドイツに来ることはなかっただろうし、ケルン体育大学のことなんて知る由もありませんでした。僕の事を助け応援してくれた沢山の先生方や監督、コーチ、そしてサッカー部、特に同期のみんなに会えた事は一生の財産です。

 

話を戻します。

 

僕は高校時代、3年生になってもスタメンではありませんでした。それでも、やっぱりプロサッカー選手になりたくて『サッカー選手になる為に大学に行く!』と心に決めていましたが、試合に出ていなかった僕は、サッカー推薦で行ける大学もかなり限られていて、更に、高校はいわゆる自称進学校と言われる高校に行っていたのですが、(高校生活は最高に楽しかったし、友達も先生も最高で尊敬できる人達がたくさんいました。)いかんせん僕は高校時代ちゃんと勉強しなかった為、勉強で行ける大学も殆どありませんでした。そんな試合にも出ていなかった自分を欲しいと言ってくれて取ってくれた城西国際大学に進学しました。

皆さんはFラン大学に対してどんなイメージがあるでしょうか。勉強全くしないでバイトと遊びに明け暮れてるイメージでしょうか?それともヤバそうな人達がヤバそうな事をしてるイメージでしょうか?講義は単位を取らせる為に簡単でちゃんと行われてないと思っていますか?僕はすごい髪型と髪色をした、ガングロで常にサングラスを掛けた人達が沢山いると思ってましたし、しっかりそういう人は一定数いました。
しかし、Fラン大学だからといってみんながみんなそういう訳ではありません。僕がいた学部はスポーツで入った生徒達がみんな入る学部だったので勉強に関しては本当にもう、コメントのしようがない所がたくさんありましたが、先生達は毎回の授業でちゃんとした講義を行ってくれてたし、生徒だって、出席だけとって速攻帰る人もいれば、代返をお願いして家にいる人、前の方に座って一生懸命先生の話を聞く人もいれば、寝てる人やスマホでドラマ見たりゲームをしてる人もいます。他の学部の人達は英語をすごい頑張っていたり、鬼の課題と何か月単位で行われるたくさんの過酷な研修で頑張ってたり、進級できない人が多数いる中、研究や勉強を頑張ってちゃんと勉強したものを活かしていたりと、人や学部によって様々でした。(僕の学部にももちろん頑張っている人はいましたし、僕は同じ大学の他学部の生徒達をめちゃくちゃ尊敬しています。)

ちなみに僕自身は恥ずかしながら授業中寝てる時もあったし、前で話を聞く時もあったし、興味のない授業では、後ろの方に座ってサッカーの試合見てたり、授業とは関係ない英語の勉強してたりする事もありました。

今、僕が大学一年生の自分に何か一言アドバイスする事が出来るなら『勉強して行動して勉強して勉強しろよ』って教えてあげたいです。

僕の大学はちょっと特殊で僕は経営情報学部総合経営学科だったんですが、二年次から保健体育の教員免許が取得できるスポーツ系のコースを選択出来たんです。経営の事についても学びつつスポーツや保健体育の教員になる為の勉強出来るというものだったんです。

僕自身は、保健体育の教員免許を取得する為に教職系の勉強は頑張りましたが、正直言って経営系の授業は単位を取るためだけ、言うならばテストで良い点数を取るためだけに勉強していました。

その結果、テストでは確かに良い点は取れましたし、これはもう隠してもあれなんでめちゃめちゃ自慢するんですけど僕の学部の中では勉強している人の方が少なかったため、一年生の時は学部で一番になりましたし、卒業するまで毎年成績優秀者でした。

だけど、卒業した今、『じゃあ、経営について何学んだの?』って聞かれた時に、僕は経営については実際には何も学んでいませんでした。そうです。僕は経営情報学部総合経営学科を良い成績で卒業するための勉強しかしてきませんでした。卒業するまでは立派な洋服などで自分を着飾って自分を大きく見せていたけれど、卒業する時には肝心の中身は4年前と何ら変わっていませんでした。

心の何処かで、Fラン大学ってことに対して自分で勝手に卑下していたのかもしれません。教職以外の授業には価値が無いんだろうと勝手に決めつけていたのかもしれません。

僕は今、経営や経済の事を学ぶチャンスがあふれ出るほどあったのに自ら手放したことをめちゃくちゃ後悔しています。

 

僕は大学4年生の1年間は胸を張って人に『この1年間は目標に向かってめっちゃ行動してめっちゃ勉強した』と言えるぐらい本気で行動して勉強しました。

大学4年になった時に、僕は『ドイツに行くんだ!』と心に決め、ドイツ語の勉強を始めました。でも、ドイツ語なんてどうやっていいかもちろん分からなかったので大学のホームページでドイツ語の先生がいるかどうかから始め、大学内に唯一いた日本人のドイツ語の先生と非常勤のドイツ人の先生にはGoogle翻訳を使ってドイツ語で手紙を書いて研究室の前に貼り付けました。

ドイツ人の先生の方からは連絡が返って来ませんでしたが、日本人の先生からは連絡が返って来てその日から先生とのドイツ語の特訓が始まりました。

この先生は僕の恩師なのですがこの時に手紙を書いて本当に良かったです。この先生との出会いが僕の人生を大きく変えてくれました。

 

4年生の一年間はほぼ毎日、朝にお弁当を作って持っていき、昼休みは先生の研究室でドイツ語を教えてもらい、授業がない時間も先生の研究室に行き、放課後も先生の研究室に行き、土日も部活の後に、先生に無理やり時間を作ってもらって、守衛さんに頭を下げて研究室でドイツ語を教えてもらっていました。それに加えて毎日ドイツ語でメールを書いてその文の訂正までしてもらいました。当時の文は本当にひどくて、同じミスを何度もしましたり、同じことを何回も聞いたりと、先生からしたら何回も一生懸命教えているのに僕が同じ間違いをする為、非常にイライラしたと思いますし、実際に何回か怒られました。笑

それ以外に、ドイツ語の勉強についてひたすら調べて試してを繰り返しました。

ドイツ語の初中級者向けのドラマを繰り返し見たり、先生がいない時間は図書館にこもってひたすら単語を覚えたり、語学交換アプリを使ってネイティブの人からドイツ語を教えてもらったり、日本に住んでいるドイツ人の人を見つけて新宿で会ってドイツ語を教えてもらったり、ドイツに住んでるドイツ人の人とスカイプを使ってドイツ語で電話してみたり(当時の僕のドイツ語レベルは、もちろん全然足りなかったのでかなり大変でしたが)、先生の紹介で留学生のドイツ語を喋れる人にドイツ語を教えてもらったり、ドイツ語学科のある大学のドイツ語の授業に片道2時間半かけて行ったり(一回、教室に入ったら今日はテストがあるからダメと言われていて帰った日もありました。笑)、クリスマスだってお正月だって勉強したし、部屋中の家具という家具にドイツ語を書いたテーピングを張ったり、ケルン体育大学の語学コースに入るためにクリアしなければいけないドイツ語のテストを何が何でもクリアしたくて(本当に難しくて3回受けました笑)、テスト前日に自分の部屋で当日着て行く服を着て、当日飲む缶コーヒーを飲んで、当日食べるセブンイレブンのあんぱんを食べて、当日と同じ時間帯に同じ領域のテストを同じ順番でやったりもしました。これをやった時はさすがに同期のサッカー部の友達に笑われたけれど、その時はとにかくテストに合格する為に必死でした。とにかくやれることは全部やろうと必死で行動し勉強しました。

本当にサッカーと食事・睡眠・お風呂以外の時間は勉強して勉強して勉強しました。

でも、僕が見せかけの自分ではなく自分自身の器を大きくするために本気で勉強したのは学4年間の内のたった1年間でした。

そうなんです。僕は自ら3年間という人生の貴重な時間を、それも19~21歳という何かを身に付けるのに最高な時間を、成績のためだけに使ってしまったのです。

(写真漁ったら当時の写真少しだけありました。)

 

 

タイトルに書いた6000円は僕が大学に通っている間に僕にかかっていた1日の値段です。

僕が1日中寝ても、YouTubeを見ても、サッカーをしても、勉強しても、授業を受けても、バイトしてても、友達と遊んでても、飲み会に行っても、ボーっとしても、サッカー観てても、お笑い観てても、何をしてても毎日6000円かかってたんです。

僕は有難いことにサッカーで大学に入れたので特待生として授業料はかかっていませんでしたが、それでも僕に毎日6000円がかかっていました。

このお金はだれが払ってるの?と言われたらもちろん僕にそんなお金はありませんし、ほぼすべての大学生と同様に親のお金で僕も大学に行かさせてもらっていました。

この計算をしたのが大学4年になる時で、それまではこんなこと考えたこともありませんでした。

そしてタイトルに書いた5000万ガチャはIリーグの帰りのバスでサッカー部の同期と後輩と一緒に話してる時に出てきた言葉なんですけど、『サッカーを子供から大学まで続けたらいくらかかるのか』って話になったんですよね。それでザっと計算すると一人当たり約5000万ぐらいかかるんですよね。(もちろんザっとの計算ですし、サッカーの遠征費・用具・衣服とかだけでなく、大学卒業までの教育費や食費すべて含めています)

それで、みんなでふざけで『5000万ガチャで大野か~www』とか言い合ってその時は爆笑してたんですけど、そのお金ももちろん親が払ってくれている訳で、この2つに気付けたのが大学4年の時だったんです。3年という時間をかけて。

 

大学って本当に最高な所なんです。各学部にそれぞれが専門知識を持った先生達が同じキャンパス内にこれでもかっていうぐらいにいて、その中から自分が学びたい事を好きなだけ選べて、しかも取らなきゃいけない単位の下限はあるのに対してこれ以上取っちゃダメっていう単位の上限はないんです。(僕は気付いたのが遅く数単位しか多く取ってませんが) 質問すれば先生たちは答えてくれるし、授業中では聞きにくかったら研究室に直接行って直接話を聞けるんです。その道のプロの先生方が何年も何年もかけて学んだ事を。

そして、それら全てを親がお金を払ってくれているおかげで、無料で学べるんです。

大学って4年間という時間の間、自分の学びたい事を、その道のプロの人達から学び放題なんです。自分の可能性を自分でも信じられないぐらいに広げるアイテムがそこら中に転がってるんです。自分が行動して勉強さえすれば全部手に入るんです。

 

僕は最後の1年間だけでしたが、本気で勉強したおかげで、いまこうしてドイツに来てたくさんの人に出会い、24歳になっても本気でサッカーすることが出来て、良いことも悪いことも、嬉しいことも悲しいことも、見かけではなく、自分自身の器を広げてくれるかけがえのないたくさんの経験をさせてもらっています。

でもやっぱり、なぜもっと早く気付けなかったんだろうと今でも後悔しています。

大学生活はもちろん勉強だけではなくて友達や彼氏彼女と遊ぶことも大事だし、バイトすることも大事だと個人的に思います。勉強よりも一生涯の友達に出会えることの方がもっともっと価値があるとも思います。

でも、”大学”という人生のラストに近い学生生活を僕のような後悔なく楽しむために、これから大学生になる僕の人生の最初で最後であっただろう生徒達には大学生活を思う存分楽しんでもらいたいと心から願っています。

そして、有難いことに僕は人生二度目の大学生活を送るチャンスを頂きました。最初の一週間から難しすぎて打ちひしがれていますが、前回の失敗を生かして思う存分学んで、日本サッカーにいつか還元できるようにドイツで大学もサッカーもコーチも全て全力で頑張りたいと思います。

 

最後までこんな長い文を読んでくださった方々、どうもありがとうございました。なんか今回凄いまじめな話になっちゃったんですけど、最初の方に書いた『お家でうんちチャレンジ』の成功率は9割5分を超えていました。何回か漏らしました。明らかに判断ミスです。

 

大野 嵩仁